私の毎日は実験の連続である

色々な試行錯誤の記録。家事、育児、健康のことなど。

ファミマ入店音アレンジが面白すぎる

FBで友人がシェアしていたのを聴いて、超絶気に入ってしまった。

 


【ファミマ入店音】ファミマにB'zが入店しました「もう一度ファミマに行きたかった」

ものすごくB'zを聴いていた時期があるので、すっごく面白かった。

こういうパロディものは、元ネタを知っていないと面白さが分からないかもしれない。

 

探してみると色々あるもので、みんな面白いので終始笑いっぱなしだった。

入店音の曲名が「大盛況」というのもじわじわくる。

 


【ファミマ入店音】戦場のファミリーマート【ノルマンディー店】高音質

戦場のメリークリスマス」アレンジ。

 


【ファミマ入店音】ファミリーマートの主題による変奏曲【ピアノ五重奏】

クラシック。じわじわくる。

 

ここからは◯◯風アレンジ。

 


【ファミマ入店音】もしもモーツァルトがファミマの入店音を作曲したら

素直な長調のアレンジが原曲とぴったり。

 


【ファミマ入店音】ファミマ小室店に入ったら店員が変になってた

小室哲哉さん、世代的にドンピシャ。

 


【DTM】ファミマ入店音をハリウッド風にしてみた

ただもう壮大。

 


もしもファミリーマートの入店音がラスボス戦のBGMになったら

これも大好き。

 

私もDTMやってみたくなってきた。

 

〈終わり〉

ストリートファイターⅤを始めた話

ファミコンが登場してTVゲームが浸透しつつあるなか、私は生まれた。

ゲームボーイスーパーファミコンプレイステーション…他にもセガサターンとか色々あったのだが、どんどん新しいハードが発売され急速にゲームをする文化が広がっていき、子どもたちはゲームに熱中した。

私もテトリスぷよぷよなどのパズルゲーム、ポケモンやFF・ドラクエなどのRPGを親に注意されながらプレイしていた。

我々は「ゲームをするとバカになる」と言われて育った世代であるが、今や大人がスマホでゲームをしている姿がそこかしこで見られる。

むしろお金に余裕があることで子どもたちよりも熱中しているくらいだ。

そしてなんと、高齢者のボケ防止とか手先の機能訓練など福祉の場でゲームが利用されるようになった。

変われば変わるものである。

 

そしてゲームをしてお金を稼ぐ「プロゲーマー」という職業が登場した。

eスポーツという言葉を聞いたことがあるだろうか。

"コンピューターゲームビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称"なのだそうだ。

色々なゲームの大会が開かれており、数億円単位の高額賞金が出るのだからすごい。

私がeスポーツを知るきっかけになったのは、夫がストリートファイターⅤの大会をネットで見ていたからだった。

やたら「ときどさん」「梅原さん」の話をしてくるので覚えてしまった。

(夫はどんな話でも将棋と鮎釣りの話に絡めてくる老人のような三十路だったのだが、最近はストⅤが頻出である。)

さらにはときどさんと梅原さんの著書を購入。

東大卒プロゲーマー (PHP新書)

東大卒プロゲーマー (PHP新書)

 
勝ち続ける意志力 (小学館101新書)

勝ち続ける意志力 (小学館101新書)

 

どちらも面白い本だった。

真面目でストイックな職人気質、夫が好きそうな人たちである。

 

そして最終的には、娘を説得して中古ランドセルを買わせ、新古品のPS4とストⅤを手に入れた。

もちろんコントローラーはデカいやつである。

リアルアーケードPro.V3 SA【Amazon.co.jp限定】 カラー 「ブラック×ダークブルー」(PS3用)

リアルアーケードPro.V3 SA【Amazon.co.jp限定】 カラー 「ブラック×ダークブルー」(PS3用)

 

上のやつの中古を買って、さらに子ども用でこっち。

【PS4対応】ファイティングスティックmini for PS4 PS3 PC

【PS4対応】ファイティングスティックmini for PS4 PS3 PC

 

 PS4対応のでっかいコントローラーが欲しかったようなのだが、予算の関係でちっちゃいのを買った。

 

自分がゲームをやり始めると、プロゲーマーの凄さが分かる。

凄い、というかもう「ここまで出来るのか」という領域。

私は今までスーファミのストⅡを少しやったことがある程度で、格闘ゲームアクションRPGなどは難しいので避けてきた。

技術がなくても楽しめるゲームばかり遊んできた。

だからとても苦戦していて練習が苦しい。

 

ピアノの練習に近い。

毎日すっごく地道に練習して、でもつまらないし全然できるようにならなくて苦しい。

このまま練習していて自由に弾けるようになるのだろうか、どこまでいったら楽しく弾けるのだろう、そんなことばかり考えている。

そのうちちょっとずつ好きな曲を弾けるようになってくる。

それに近い感覚。

コンボの練習なんて全く出来るようにならないし、適切なコマンドを意図したタイミングで出すなんて不可能のように思える。

ただ、今回は子どもたちや夫と一緒に練習しているのが大きい。

これをひとりでやっていたら、耐えられなくてやめてしまうかもしれない。

なかなかゲームをしている時間がないのだが、課題が見えているのにやめてしまうのも悔しいので、もう少し続けてみようと思う。

 

〈続く〉

夫と子どもたちがゲームをしているとき私は大抵夕飯の後片付けや色々な家事をしていて、「なんでお前ら遊んでるんだよ!」と腹が立っている。

だから私はゲームをする時間が取れない。

怒涛の9月と、来年のこと(雑談)

9月はイベントシーズン。

この3連休の運動会→発表会→きのこ狩りの3連コンボにはさすがに参った。

子どもたちは楽しそうだが、私は体力的につらい。

きのこ狩りなんて、ほぼ山登りみたいなもんだし。( ;∀;)

ほかにも保育園の来年度の保護者会長決め会議、イベント出店、小学校の運動会…週末がほぼ全て潰れる。

 

ちなみに平日も色々な準備で潰れている。

つまり、私に休みはない。

大変なのはわかっているのだが、役員も発表会のスタッフも頼まれると断れない。

自分が主催者側になったほうがイベントは楽しいものだ。

それにみんな、私の能力を見込んで頼んでくれているので、手伝ってあげたいなと思う。

でも来年はボランティアをちょっとお休みして、自分のことを考えるようにしようかなと思っている。

実は、夫が就農することが決まった。

数年前に計画したときは畑も販路も家もなくて諦めたのだが、今回は「この放棄地いいんじゃない?」とチラッと市役所で聞いたらトントン拍子に話が進み、知人の伝手で出荷先も決まり、スムーズすぎてびっくりだ。

今がタイミングだったのだ。

来年は当然私も手伝うことになり、夏はおそらく寝る時間もないほど働かないとならない。

そういう働き方は能率が落ちるから好きじゃないのだけれど…

その点も含め、どういう風に運用していくか、今のパートを辞めるのか両立できるのか、考える時間が欲しい。

自分のための時間も、もちろん作る。

来年できるかどうかは別として、写真を撮ったりものづくりをしたりする時間は確保したい。

 

〈終わり〉

差別について考える

SDGsに関連して、差別の問題に行き当たった。

最近では東京医科大学が入試で女性の点数を無条件に減点していた、なんて話があった。

知人に女性医師や医療関係者が何人かいるのだが正直、私にとってはそんなに大きな関心事ではなかった。

本当に理解していたとは言い難い。

差別問題全般についてそうだ。

例えば、

①会社の採用条件で「喫煙者不可」とするのは差別なのか?

②採用者数の中に「女性枠」を作るのは差別なのか?

といった身近な事柄に、はっきりした回答を出せずにいた。

これまで幸運にも(逆に不運にも、とも言えるが)自分が差別されたと実感したことがない。

もしくは思考停止して不当な待遇を当然だと受け入れてきてしまったのだ。

しかしSDGsについて学ぶ中で、「自分ごと」として捉えられるようになってきた。

 

まず差別の定義から。

定義できないほど複雑、という話は置いといて簡単にまとめると

特定の集団や属性に属する個人に対して、正当な理由なく不利益を生じさせる行為(何らかの除外行為や拒否行為)」

差別 - Wikipedia

より。

あるいは勝間和代さんによれば

「本人が努力などでどうすることもできない事柄で不利益に取り扱いをすること」

である。

 

となると、①喫煙者不可については差別に当たらないと私は考える。

なぜなら、

受動喫煙によって周囲が健康を害する可能性がある、飲食店なので味覚に影響があると困る、匂いが気になる、などの様々な理由があり、

・禁煙することは不可能ではない

からである。

では②についてはどうか。

女性Aさんが女性枠で採用され、能力的には優れている男性Bさんが不採用になったとする。

そうすると男性Bさんは差別的に(男性だから)不採用になったと言える。

しかしマイノリティである女性を優遇するという行為は、差別環境の是正としての措置である。

これは微妙な問題だ。

回答をつけるのは後にして、もう少し考察を深めていこう。

 

なぜ差別をしてはいけないのか、考えたことがあるだろうか。

無条件に「差別はいけないことだ」と教えられ、しっかり理由を説明されたことがなかったような気がしているのだが、私だけだろうか。

よくよく調べてみれば、日本は差別大国である。

役に立つ人間以外はいらないという考え方

優生学 - Wikipedia

が根深く、「人の役に立つ人間になりなさい」と親や教師から言われるのはごく普通のことだし、「自分の存在価値が分からない」などという言葉は❝人間を「尊厳」においてではなく「価値」の優劣において理解する❞優生思想そのものである。

また、面白いのは

待遇表現 - Wikipedia

❝日本は言語による他者の名誉と尊厳に関する差別が激しい社会であり、それを以て礼儀として通用させている❞というのは考えもしなかった。

いかに私が日本人的な考え方に染められていて思考停止しているか、思い知った。

言葉遣いに明確に表れる主従関係が、例えば客と店員、先輩と後輩など、劣位におかれた者の自尊心を傷つける。

なるほどその通りかもしれない。

ほぼ単一民族国家であるという背景、優生思想や待遇表現。

そこから生まれる性差別・部落差別・外国人差別…その他諸々、私たちは乗り越えていかなくてはならない。

なぜなら、差別をされる→差別しても良い→お互いを信頼できない社会→犯罪が多い→他国との戦争も起きやすい、という連鎖が起こるからだ。

だから人権を守り(=差別をなくし)心理的安全性が高い社会にすることで、互いに助け合い繁栄することができる、ということなのだ。

 

ではどのように差別をなくすのか。

基本的には

「マイノリティをマイノリティにとどめるための枠組み=マジョリティが得をするように出来ている枠組み」

と闘うことである。 

就職という例でいくと、企業は

・多様な人種・性別・働き方に対応できる勤務体系を構築する

・評価基準を明確にし、仕事の成果と直結する能力を判断材料にする(労働時間などの条件ではなく)

・企業が成長し続けることで、マイノリティが活躍するチャンスを与える余裕を持つ

といった改善ポイントがある。

個人としては

・マイノリティは成長している分野・会社を選ぶことでチャンスが大きくなる

・Tone Policingに負けない

・差別を乗り越えたマイノリティは、かつての自分と同じような境遇にある人たちが差別を受けないような枠組み作りに積極的に関わるようにしていく

という点に気を付けたい。

しかし個人や企業レベルではどうにもならないこともある。

そもそも女性がマイノリティになってしまう根底には、

・貧富の差から生まれる教育や健康に関する格差

・男女間の教育格差

長時間労働が当たり前の社会

のような問題がある。

これを解消するために政府が、教育費を無償化したり、貧困家庭の支援をしたり、法律を整備して同一労働同一賃金を実現したり長時間労働を規制したり…といった対策を打たなければならないのだ。

そして政府の動きを、私たちはちゃんとチェックする必要がある。

 

以上、まとめ終わり。

ということで②就職における女性枠の件はやっぱり簡単な問題ではない。

女性枠それ自体が差別、ということではなく、世の中の枠組みが差別的というしかない。

企業ができることは上に挙げた通り、多様な働き方を受け入れられる勤務体系を作り、評価基準を条件でなく能力にすれば良い。

そして時間はかかるだろうが色々な政策を通じて女性の教育水準が上がれば、女性枠の必要もなくなるのだろう。

 

〈終わり〉

SDGsについて、私ができること

SDGsというものを、私は最近までよく知らなかった。

年度初頭のPTA総会で校長先生から話が出たり、知り合いの高校生が授業でやったという話を聞いたりした、その程度。

 

持続可能な開発目標 | 国連開発計画(UNDP)

 

まさか職場でこの話が出るとは思わなかった。

なんと対外的な資料の表紙にどーん!と載せたのだ。

持続可能とは程遠い勤務体系で、現場の人間がSDGsという単語すら聞いたことがない人ばっかりで、研修もせずに!

それを指摘したら、上のリンク先をコピーして配っただけ。

おいおいひどすぎるだろ、と思った私は勝手に資料を作って配ることにした。

SDGs「誰一人取り残さない-No one will be left behind」を理念としているのだから、取り組むならばみんなの理解を深めることが絶対なのだ。

たぶん会社としては働き方や性差別などの問題を指摘されると困るのだと思うのだけど…おそらく、上層部はSDGsを理解していないし17項目を読んですらいないかもしれない。

意識の高い協力会社がSDGsに取り組むことを宣言したので、流れで載せてしまったのだろうなと。

でなければつつかれるに決まっている現状でSDGsになど言及するはずがない。

だけど私にとってはチャンスなのだ。

ずっとおかしいと思っていたことを、正面切って言えるチャンス。

パートだからこそ、最悪辞めさせられてもいいからこそ、言えること。

私は意地悪にも資料を作って配る。

その結果がどうなるか…お楽しみに。

 

以下、簡単なまとめ↓

 

Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標
将来の世代がそのニーズを充足する能力を損なわずに、現世代のニーズを充足する開発。

すなわち数十年、あるいは数百年にわたって、人間が活動を継続することができるということ。

SDGsを達成するためには、経済成長、社会的包摂環境保護という3つの主要素を調和させる必要がある。

どれか一つ欠けてもダメで、全てを満たさなければ達成できない。

政府も企業も、みんなこの目標を達成する方向へ動いていく。

ということは、この流れに乗ることは個人にとってもチャンスとなる。

 

政府に対して

個人レベルでは簡単にどうこうできない、インフラ整備や経済・雇用などの問題を解決していくために、税金を使ってもらう。

そのために、モラルを持った政治家を選ぶ(=投票する)こと。

お金の使われ方をしっかり把握しておくこと。

自分の住んでいる自治体ではどのような取り組みをしているかチェックすること。

 

企業に対して

日常的に、SDGsに積極的な企業の製品を選択すること。

自分の会社がSDGs Compassのどのステップにあるのか、どうしたら次のステップに進めるか考えて行動していくこと。
ステップ1 SDGsを理解する
ステップ2 優先課題を決定する
ステップ3 目標を設定する
ステップ4 経営へ統合する
ステップ5 報告とコミュニケーションを行う

 

個人の取り組み

17の目標について学び、理解を深めること。

その中で、自分にできることについて考えて行動していくこと。

差別や労働など、身近な問題に取り組むこと。

世界各国の動向にアンテナを張っておくこと。

 

配布する資料にはさらに17の目標の詳細を載せようと思う。

ただ他人の文章を引っ張ってきてまとめるだけでもなかなか大変なのだが…頑張ってやってみるつもりだ。

 

〈続く?〉

人生の勝算

 

人生の勝算 (NewsPicks Book)

人生の勝算 (NewsPicks Book)

 

 

前田裕二さんという人は面白い。

頭が良く、常人にはない行動力と熱意があり、物語がある。

差別や格差と闘っている人。

詳しくは本を読んでいただければよいのだが、

『努力が正当に報われる仕組みを作る』

という1点に人生を捧げると決めているのである。

 

ドラマチックな人生を送ってきた前田さんと、のらりくらりと生きてきた私。

年も近い、大学も同じ、新卒で外資系企業に就職したのも同じ。

だけど圧倒的に違うのは熱意かもしれない。

豊富に与えられてきた、自分で決めずとも勝手に道が決まっていった、“羅針盤”を持たずに生きてきた。

どこでもそれなりの成果を残してきたけれど、どこか一生懸命になりきれず、きっとそれが透けて見えている。

 

私は生来、そういう人間だった。

 

だが出産が転機になった。

結婚も流れで決めてしまった私にとって、子どもたちの誕生は本当に大きな出来事だった。

「こんなにも無条件でかわいい生き物がいるのか!」とびっくりした。

今までの人生で一番強い気持ち、情熱、衝動、願い。

それを全部、小さな赤ちゃんが運んできた。

そしてその気持ちを持つことがデフォルトになったため、他のものごとにも少しずつ心を込めて関われるようになってきている。

「楽しく在りたい、子どもたちが喜ぶことをしたい」という気持ち、それが今の私の羅針盤

 

元々が感情の希薄な人間なので、子どもたちがだんだんと大きくなって日常生活の中で忘れかけていたその羅針盤を、思い出させてくれた「人生の勝算」。

気持ちを新たに、また一歩踏み出したいと思う。

 

〈終わり〉

息子の骨折話 ②救急車と手術のこと

救急隊の方々には以前、保育園の救急講習でお会いしたことがあった。

いくら怪我に慣れているとは言え、見知った顔の、しかもプロが来てくれたことでかなり心が軽くなった。

本人の話を聞く限り、どうやら頭は打たなかったようだ。

腰から落ちたという証言もあったが、死角で手を着いたのが多分先だったのだろう。

腰は痛くないようだった。

まずはそれを確認できたのが良かった。

肘は明らかに変な方向に曲がっていた。

以前に脱臼したときと同じ。

病院に運ばれることになったのだが近くの病院には入れず、結局は救急車に30分くらい乗っていたと思う。

その間、救急隊員さんたちと色々な話をした。

と言うより、息子や私が怖くならないように話を振ってくれたが正しいのかもしれない。

救急車の色々な機材のこと、息子の学校の教頭先生が隊員さんの担任だった話。

息子は顔色は悪いながら興味津々で聞いていた。

それを見て「あ、なんかもう大丈夫だな。」と思った。

 

病院に着いてレントゲンやCTを撮り、脱臼だけでなく骨折も判明。

入院・手術することになった。

このときも先生に色々質問して楽しそうだった。

「レントゲン写真見せて!」

「僕の手術ってどれくらい時間がかかるの?今までで一番長い手術はどのくらい長かったの?」

「シーネはなんで固まるの?」

などなど。

先生も

「いいね、好奇心旺盛だね。」

と嬉しそうだった。

若い、と感じたが同世代だと思う。

体力もあり技術力もある、一番働ける時期って感じが30代なのだろう。

なんだか感慨深い。

ちなみに先程の質問の答えは

「見てごらん。写真には写ってないけどここの骨が割れて、靭帯がずれてるんだ。」

「君の手術は1時間あれば終わるよ。内容としては簡単な方だな。」

「23時間ってのが一番長かったかな。」

「わからない。けどなんか縮合してるんだと思う。」

ということだった。

いい先生だ。

 

手術前に麻酔科の先生が説明に来てくれたのだが、彼もなかなか面白い人だった。

麻酔のガスの香りを選べます、という話をしていたときに

「松茸ってのもあるんだけどオススメしない。と言うより不評だからやめておけ。」

「夜中に疲れて変なテンションで間違って注文しちゃったんだよ。」

と言っていた。

息子はニコニコ笑って聞いていた。

逆に評判の良いものはオレンジや紅茶の香りということで、オレンジにした。

「手術室に来たらオレンジの匂いを嗅いで、点滴から麻酔を流して、そしたら寝ちゃうからな。あとでいい匂いだったかどうか教えてな。」

と言われ、息子は

「パパが麻酔したときビリビリしてバツンって記憶がなくなったって言ってた!僕もビリビリするかなあ?」

と心配していた。

 

実際手術をするときには、病室のベッドで鎮静剤を打ったのですぐに寝てしまい、オレンジの匂いもビリビリした感じも味わえなかったようだ。

「お、来たな。ってもう寝てるな。」

 

「誰かが一服盛ったんだろ。」

というやり取りに私は笑った。

「この子はすごいんだよ、好奇心旺盛で。」

と先生が昨日の会話を披露し、助手さんが

「俺より頭いいじゃないですか!(笑)」

と話しながら、息子は色々な計測機器をつけられていった。

私は、麻酔で完全に眠るところまで付き添い、外に出た。

 

この後2時間ほどで息子は帰ってきた。

手術は問題なく30分で終了し、レントゲンを撮ったり麻酔の管理をしたりで2時間。

待っている間に不安になったりもしたが、とにかく無事に終わって良かった。

 

目覚めて最初の一言は

「手術終わった?全然覚えてない!」

だった。

 

病室を出た記憶がない、寝て起きたらここにいて全然手術した感じがしないと本当に残念そうだった。

その好奇心は尽きることがなく、痛みを忘れるほどである。

それが息子だ。

 

〈終わり〉